舞台
舞台は客席から見て、右側が「上手」、左側が「下手」といいます。人形にとっての地面となる部分が「蹴込(けこみ)」、入退場をする横の部分が「袖、袖幕」です。「緞帳(どんちょう)」または、代わりになるような左右に開く「引き割り幕」(カーテンのようなもの)があると、人形劇の始まりと終わりのメリハリがつけやすく、また、背景の張替え、場面の切り替えが行いやすいと思います。
人形劇を行う際、舞台は現地で調達するのか、組み立て式の物を持ち込むのかのどちらかを検討しましょう。
現地で調達する場合、施設にもよりますが、ふすま、長机、脚立、パテーション等でしょうか。施設に借りることが可能かの確認も必要です。
もっとも簡単な舞台は「袖幕(サイド幕)」の無い「けこみ」だけの舞台です。一般的には黒色の幕を使用しますので、それさえ用意しておけば、ふすま、長机、または、脚立に物干し竿を渡し、黒色の幕を掛けるだけで舞台が用意できます。役者が舞台の下に入る場合、腰高位はないと少ししんどいかもしれません。また、舞台の背後に物が置いてあると人形劇に集中できません。舞台の後ろにも黒色の幕を可能であれば張りましょう。
舞台を持ち込む場合、少し日曜大工も必要ですが、蝶番、ボルト等で組み立て式の簡単な舞台は作れます。イラストのような袖幕のある舞台を作れば、人形の入場、退場がとてもスムーズに行うことができます。また、上手と下手がつながるように、背景を張りかえて使用する事で、横に横に・・・といった様な広がりのある舞台表現をする事もできます。