ギニョール人形の特徴
ギニョール人形は両手、頭を自由に動かせるのが特徴です。頭をかかえる、お腹をかかえる、物を持つ等の動きが得意です。この「ギニョール」という言葉は、 「guignol」というフランス語ですが、本場ではグラン・ギニョール劇場から転じ、「グラン・ギニョール」というひとつの芝居のジャンルを指す言葉として使われています。また、ギニョール人形は片手で使用するものが多く、「ハンドパッペット」と呼ばれる事もあります。
ギニョール人形の動作
ギニョール人形は胴体の部分に腕を通し、右手で使用する場合、親指が左手、小指が右手、人差し指が頭を操作する形になります。動作としてはパクパク人形の動作と似た部分も多く、オーバーリアクションを意識すると生き生きとした楽しい動きになります。
歩く=スーと横に移動するのではなく、山なりにひょこひょこ動かせる。(進行方向と正面を交互に向くように、前、横、前、横、とひょこひょこ動いても可愛いとおもいます。)
走る=歩く動作を少しすばやく、こきざみにする。
おじぎ=両手を前であわせ、前かがみにする。
ギニョール人形は両手の動き、頭の動き、体全体の動きで台詞を表現します。台詞を話している人形以外も同じように動き回っていると、どの人形が話をしているのかわかりにくくなってしまいます。ギニョール人形は手のひらの向きが目線になるので、目線を合わせ易い人形です。周りの人形は、話をしている人形を目線で追い、うなずく等の動きで協力しましょう。また、ギニョール人形は両手を動かすのが得意な人形です。小道具があると表現の幅も広がっていくと思います。
ギニョール人形はパクパク人形と同じように、人形劇の最中は腕を上げっぱなしになってしまいます。人形が傾いたり、舞台の縁(けこみ)から人形が下がり、隠れてしまわないように舞台の外からも確認し、声を掛けながら練習しましょう。
その他
ギニョール人形は軍手等を利用すると簡単に作ることができます。また、「人形制作」では硬めのボール紙を使用した製作方法を紹介しています。