三点人形の特徴
三点人形は人形の胴体に一本の棒(胴串)がついており、両手もそれぞれ別の棒で操作できる人形です。両手を動かせるという点ではギニョール人形と同じですが、手に直接人形をはめるハンドパペットではない為、大型にしやすいとも言えます。「ひょっこりひょうたん島」にでてきた人形たちが有名です。
三点人形の動作
三点人形は利き腕で人形本体の「胴串」を持ち、もう片方の手で両手の「操作棒」を持ちます。右手だけを使用したい場合、一時的に左手の棒も胴串と一緒に持って固定し、右手を動かす等の工夫も必要です。動作は棒人形と似たところもあります。手の動作が増える分扱いは難しいですが、使いこなせるととても自然で、多彩な動きができます。
歩く=山なりににひょこひょこさせながら、人形は進行方向と前を向くように、「前、横、前、横」と動かす。両手は人形と交差させるように、「横、前、横、前」と動かす。
走る=歩く動作をすばやく、少し小刻みに行う。
驚く=両手を高く上げ、横、または、後ろに大きく下がる。
泣く=両手で顔を隠し、相手に背中を向けて、振るわせる。
三点人形も棒人形と同様に、役者が人形と少し離れて見守る形になります。両手の動きに気をとられ、目線の事を忘れがちです。胴串に目線をわかりやすくする為の印を付ける等の工夫も必要です。(人形の背中になる部分に印をつけておくとわかり易いと思います。)三点人形は両手の動き、体全体の動きで台詞等を表現します。大きな動きを心がけましょう。
その他
三点人形は棒自体の重さに加え、人形本体の重さも加わります。人形を発泡スチロールや、スポンジで作ったり、少しでも軽くなるようにしましょう。三点人形は「人形製作」で製作方法の一例を紹介しております。また、「人形の写真」にも紹介しています。